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タイ・シリキット王太后陛下のご供養

更新日:2025年12月22日

2025年11月の下旬タイ国を訪問いたしました。


今回訪れたタイは、現国王ラーマ10世のご母堂であられるシリキット王太后陛下の喪に服しておりました。

ほぼ一ヶ月前の、10月24日に崩御されたシリキット王太后は、国民からタイの母と慕われた方でした。政府は、全ての政府機関、国営企業、教育機関は10月25日から30日間、国旗を半旗掲揚すること、公務員、国営企業従業員、政府職員は同日から1年間、喪に服すことなどを命じ、「一般国民には、追悼と敬意を表すため、90日間、黒または地味な色の服装をするよう推奨」されました。


この服喪期間にタイ国を訪問している意味は、僧侶としてご供養を行うことと考え、友人であるタイ人僧侶が住職を務めるワットトライミット(黄金仏寺院)とワットカイギアの二ヶ所のお寺で法要を執行いたしました。

 

ワットトライミットのご供養
ワットトライミットのご供養

ワットトライミットでは、100人ほどが参列する中、日本僧侶として、私がご供養を20分ほど行い、その後、タイ人僧侶4名による読経が行われ、1時間ほどの式典となりました。

ワットトライミットは王室と縁が深く、11月は1日から30日まで、毎日王太后陛下のご供養が行われているところ、11月29日の法要は、私が施主となって行われたという訳です。


ワットカイギアのご供養
ワットカイギアのご供養

もう一ヶ寺のワットカイギアは、王様のペットの火葬とご供養を司るお寺で、こちらもまた、王家とのご縁は大変深いお寺であります。

こちらのお寺での法要は、服装は軽装でしたが、弘法大師様と恵果阿闍梨様の尊像を前に、ご供養を行いました。お二方の尊像は令和5年(2023)に紆余曲折の末、宗祖ご誕生1250年の記念事業として、私が奉納致したものです。


ワットカイギアの弘法大師様像・恵果阿闍梨様像
ワットカイギアの弘法大師様像・恵果阿闍梨様像

 

今回の法要で、いくつか改めて気がついた点を書き留めておきたいと思います。

まず、タイの上座部仏教では、僧侶が施主となって行われるご供養は、極めて稀だということです。今年2025年は、ミャンマー大地震の影響でタイにも大きな被害が生じましたが、僧侶が主体となって慰霊、ご供養を行うことはまずなく、施主からの要請を受けて、ご供養に赴く、という形でした。

自主的に、多くの方が亡くなった場所を訪ねて、ご供養を行う我々の行動とは異なるものでした。

そして、上座部でご供養する時は、必ず僧侶は偶数で拝みます。これは「対の読経」(クー・スワット)といわれる作法だそうです。今回のワットトライミットでのご供養では4名でした。

ご供養のためならば、一人でも現地に赴く我々とは、この点でも異なります。

 

今回、例年通りの開催をした「運動会」の期間が、王太后陛下の服喪期間に当たることになるとは、夢想だにしないことでしたが、その偶然を得た以上、ぜひ供養しなくてはならないと思い、衣帯を持参した結果、無事に法要を行うことができ、とても満足しています。

タイとの交流はすでに40年近くになります。先の王様プミポン国王(ラーマ9世)が崩御された時にも奇しくもタイを訪問しており、数カ所でご供養いたしました。ご夫妻の薨去をこうしてお守りすることができたのも、尊いご縁と存じます。

 

タイは、11月から2月の気候は温暖でとても過ごしやすく、朝晩は半袖では寒いくらいです。円安の影響でバーツが高騰していますので、懐まで寒くなった、今回のタイ訪問でした。


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